ランダム単語短編
どうも、ウィズです。
皆さん、お久しぶりです。
ブログあるある語りがブログあるあるになる
ところでした。
さあ、急ではありますが今日から
ランダム単語短編 を始めます!
ルールはいたって簡単!!!
インターネット上に存在するランダムで単語を抽出してくれるサービスで提示された単語を題名にし、短編を書くというものです。
なんとなく面白そうだと思ったので
急遽 始めることにしました。
ということで第一回は
「重力アイドル」です。
※尚、考え過ぎるとやめてしまう危険性があるため思考時間は10分以内とします。
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「共依存アイドル」
「なあ知ってるか、橋下」
楠は学食で暇を潰しているときに急に問いかけてきた。
「ん?なにを?」
「今流行りの共依存アイドルってやつ」
「なにそれ…」
共依存アイドル。やたらと語呂が良いその言葉は意味を持つこともなくただ僕の脳内に反響した。
「やっぱり橋下は知らないか。お前って本当に世間に疎いよな。」
「うるせーな。テレビ見ねえんだよ。それでなんなのその 共依存アイドル って。」
楠は 食いついた魚をフッキングするような動きをしながら
「ほら!きた!」 と言った。
僕が話に食いつくとこいつはいつもこうする。
「なんかな、そのアイドルは
わたしたちはファンがいないと収入が得られません。しかしあなたたちファンもわたしたちがいないと楽しみがなくなります。これって共依存ですよね?ならばお互いにそれを自覚し、行動することで最大のwin-winを生み出しましょう。
って公言してるんだとよ。面白いというかなんというか…」
楠は外人が why?と言いながら肩をすくめるあれをやってみせた。
「ふーん…、でなんでそれが話題なんだ?そんなの人間誰しもが感じているが言うまでもないから語られないことをただ公に言っただけの話じゃないか。」
「橋下君!そこが面白いんじゃないか!」
かけてもいない眼鏡をくいっとあげる仕草が今日も出た。
楠は語り始める。
「誰もが言わないことを敢えて公言することで、お互いに後ろめたさがなくなってパフォーマンスを最大化できるらしいんだよ!こんな簡単なことをするだけで!」
なるほど、確かに一理ある。
例えば、バイト先で店長に対して
金のために働いていますと公言し、相手もあなたはただの労働力です と公言してくれれば凄く働きやすそうだ。
セフレに対しても
お互いに あなたの体が目当てです と公言していれば、色々と都合が良さそうだ。
しかし、これは全て
お互いの利害関係が一致している前提に限る。
一致していない場合にやればただの自分勝手や独りよがりになるまさに諸刃の剣だ。
「おい、橋下なにニヤニヤしてんだよ。」
僕は考え事をすると一人で楽しくなるたちで
楠はいつもそれをツッコんでくれる。
「なあ、楠…」
「なんだよ?」
「俺さ…お前のこと」
「え!な、なんだよ、気持ち悪いな。はっきり言えよ!」
「嫌な気持ちにならないか?」
「なんだよ、わかんねえけどはやく言えよ」
「プライベートで遊ぶまでは仲良くないけど大学で一緒にいると何かとやりやすいやつ だと思ってるよ。」
外人のように肩をすくめる楠を見て
ああ、こいつには敵わない
僕はそう思った。
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いかがでしょうか。
小説をたまに読む程度の文才は…
定期的にやっていきたいと思いますので、
また第二回でお会いしましょう。
ばいばい。